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『少年A』
発狂した『教室』を、
神社の裏手に埋めて掌を合わせ、
涎を垂らして『意味不明』を街宣する『教師』も、
火曜の朝の『不燃ゴミ』に出す。
中身がプラスチックで出来ているから。
『燃えるゴミ』じゃないと、
近所の主婦に叱られたから。
ほろ酔い加減の父が言った。
『職場』と『取引先』も埋めてくれ、と。
それは俺への皮肉か、切なる願いか。
地下鉄の中で考えていた。
『大人』なんて一人も居ないこの世界に、
背広姿で『大人』を演じている、
先に生まれし者達の社章バッジに目をやりながら。
これが俺達の未来なのかと、
『絶望』しながら吊革を握って。
自分だけはこうはならないと、
『楽観』しながら車窓を眺めて。
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